【個別指導×巡回指導で自主的な学習習慣を育む】地域密着型の学習塾ステップアカデミーにインタビュー

子どもの人口が多い東京都板橋区・練馬区では教育熱心な家庭も多く、学習塾が教育の重要な役割を担っています。今回は、地域に根差した学習塾「ステップアカデミー」の成増教室で、教室長を務める岡村正智先生にお話を伺いました。独自の「巡回指導」システムと手厚い個別指導で、生徒ひとりひとりの学力向上をサポートする同塾の特徴に迫ります。

- 岡村 正智(おかむら まさとも)先生
- 学生時代の塾講師のアルバイトをきっかけに、大手塾の営業職に就く。その後転職し、2018年からステップアカデミー成増教室で教室長として勤務。教室の環境改革によって入塾者数を大きく改善。成績管理、進路指導等も担当している。
地域密着型の学習サポート体制
——本日はよろしくお願いします。岡村先生は普段どのようなお仕事をしているのですか?
ステップアカデミー成増教室の教室長を担当しています。普段の授業の準備と進路相談、当塾の特徴である「巡回指導」の担当をしています。
——ステップアカデミーの教室があるエリアの特徴について教えてください。
光が丘、成増、赤塚に4教室あります。都内でも子どもの多いエリアで、特にうちの成増教室と光が丘の第2教室は埼玉県がすぐ隣になるので、東京の子以外にも埼玉県の子も多く通っています。
団地なども多く、中学校は近いエリアで密集しています。教室によって差はありますが、1校舎あたり5〜7校の中学校から生徒が集まっています。
——少子化のこのご時世では珍しいエリアですよね。塾生は中学生が多いのでしょうか?
中学生が一番多く、次が高校生という構成です。教育熱や感度は高い地域で、中学受験する割合も高く、早い段階から塾に通う方も多いです。
8割以上は近隣から通う生徒です。埼玉だけ若干距離がありますが、基本的には近くの方でエリア内にある中学校の生徒が多いです。一部ですが、知り合いと同じ塾は嫌だという理由であえて遠くから来る生徒もいます。
定期テスト対策で成績アップ!東京・埼玉の2つの入試に完全対応
——県境をまたぐとなると東京と埼玉の両方の入試の対策をしていただけるのでしょうか?
はい。ただし、東京都と埼玉県の公立高校入試は、内容的にはそれほど大きく変わりません。日程・出題レベルもほとんど同じですが、募集人数の関係で東京都の方が若干難しい傾向にあります。
模擬試験も両県に合わせて対応しています。埼玉なら「北辰テスト」、東京なら「Vもぎ」というように、それぞれの県の入試に合わせた模擬試験を実施しています。
個別指導×巡回指導で知識の定着を徹底的に
——指導について教えてください。
定期テストの対策と内申点のアップが中心です。これは保護者さまが塾に子どもを入れる際に一番気になっている部分なのでこだわってやっています。
ほとんどの生徒は補習・先取り学習コースを基本的に選択します。そこで定期テスト対策も行います。その上で中学3年生になると、11月の定期テスト後に受験用のコースが加わってきます。先取りコース、受験コースで1時間という形です。
——科目数や通塾頻度はどのくらいですか?
何科目を取るかによって変わってきます。1科目だと週1回で、2科目取る生徒は週2回に加えてテスト前に自習に来ます。中3の生徒の中には、巡回指導を使って週3、4日通塾する生徒もいます。
個別指導は、先生が1人いて、1対1のマンツーマンでしっかり教えてもらって、1対2の場合では問題を解いて、その間に隣の子の問題を解説をするという形です。
一方、巡回指導は、生徒は個々に演習に取り組み、講師が巡回しながら指導していく形式です。個別指導が終わった後に個別指導で習った内容を類題を使って演習する形になります。
巡回指導では、間違えたり、わからなかった問題を繰り返し類題を何回も出せるシステムを導入しています。たとえば英語では単語を変えたり、数学では数字を変えたりしながら、何度でも演習できる仕組みになっています。
個別指導の授業がない日でも巡回指導だけの利用が可能です。復習する素材を自分で考えるのは大変ですが、塾に来れば先生が全部出してくれるので、復習のために活用している生徒も多くいます。
——講師は同時にたくさんの生徒の演習を見ることになるわけですが、先生の手が空くまで待つ時間は生まれないのでしょうか?
出力する際に解答解説も出てくるので、解き終わったら自分で丸付けをします。間違えた問題は解説を読んでもらいます。それで理解ができなければ、講師が説明をするという形で進めています。結果的に講師への依存も減り、生徒は自分で考えるようになります。
高校生の指導は全科目・総合型選抜にも対応
高校生は1、2年生だと定期テストの対策が多いです。推薦入試では高校1年生の1学期中間テストからの評定が重要になるため、最初は定期テスト対策をしています。3年生になる前から推薦入試や私立の一般入試、国公立の一般入試も見据えて、初見の問題を多めに入れていきます。
——総合型選抜入試への対応もありますか?
はい、主に小論文の対策をします。教室の先生に添削を依頼したり、大学受験の全科目に対応する「ブロードバンド予備校」の推薦入試対策用の小論文講座も活用して、2通りの対策をしています。
小学生は中学受験、非受験にも対応
——東京都では中学受験が盛んですね。ステップアカデミーでは小学生への対応はどのようにしていますか?
中学受験を目指す生徒に関しては、私立・国立それぞれの対策コースで対応しています。私立の場合は、エデュケーショナルネットワーク社の中学校受験用の「新演習」を使って、各教科ごとに受験に必要な内容を個別で指導します。
中高一貫校の場合は、適性検査の対策がメインになるので、適性検査用の問題集を使って、作文形式だったり理社算数との融合問題などを解いていきます。
大手塾に通っている生徒もいて、そこでやった内容を1~2日あけてうちの教室で復習するという形で補習的に利用する生徒もいます。
非中学受験生の場合、学校の単元に合わせて、塾用テキストを使って進めていきます。目標としては小学校の単元テストでしっかり満点が取れるように指導していくことを心がけています。
15時から21時半まで自習室無料開放、入退室管理も完備
——自習室は自由に使うことができますか?
自習室は月曜日から土曜日まで週6日で、15時から21時半まで使えるようになっています。テスト前などに早めに来て15時台から利用する生徒も多いです。制限などは設けていないので、どんどん来てもらっています。
——生徒の安全のための取り組みはありますか?
安全対策としては入退室の管理を行っています。入室と授業が終わって帰る際に、入退室のQRコードを通してもらって、保護者のスマートフォンに連絡が行くようなシステムを導入しています。
コミュニケーションを重視した講師採用
——講師にはどんな方を採用していますか? 講師の指導力アップのためにしている取り組みがあれば教えてください。
教室長は正社員のみで、会社の方針をもとに代表(塾長)が採用を決めます。教室長は各教室で指導に当たる講師の採用をします。その際、どの大学出身かは重視していません。もちろん学力テストは実施しますが、コミュニケーション能力をより重視しています。生徒に対して一方的に話そうとしない人か、接し方など内面の方を重視して採用します。
採用直後には授業の基本的な流れを伝え、模擬授業をしてもらい実務的な研修をしています。最初のうちは声もかけながら、宿題の確認のやり方などについても一つひとつ様子を見ていきます。
——教室の雰囲気はいかがですか?
一言で言うならアットホームな雰囲気です。休み時間も先生と全然雑談がないとか、シーンとして堅苦しいような感じではありません。年の近い大学生の先生からベテランの社会人の先生までいるので、話しやすい環境です。
——保護者とのやりとりは多いですか?
三者面談も年に3回ありますが、それ以外でも公式LINEを導入していて、気軽に相談や連絡ができる環境を整えています。忙しくて電話する時間がない場合でも、教室が開いていない午前中などでもメッセージでやり取りができます。
自ら進んで、自ら取り組む生徒の育成
——生徒にとって塾をどんな場所にしたいですか?
生徒にとっては、塾が嫌な場所にならないようにというところを一番大切にしています。気持ちの面が一番大きいので、自分から進んで来られるような環境作りを心がけています。生徒さんにとって、集中して安心して勉強ができる場所にしたいと考えています。
——最後に、いま塾を探している保護者へメッセージをお願いします。
保護者の方が一番気にされるのは、「テストの点数が気になる」「この内申で進学できるのか」というところです。しっかりと結果を出せるように教室として取り組んでいます。
他の個別指導塾と比べると、社員講師の割合が一つの教場あたり多いのが特徴です。ずっとやっている社会人の先生は面倒見が良く、厳しい中にも生徒からの信頼が厚い先生が多くいます。
個別指導と巡回指導の組み合わせ、充実した自習環境、そして経験豊富な講師陣により、確かな学習成果を実現しています。
また、塾の教育理念として「自ら進んで、自ら取り組む生徒の育成」を掲げています。お子さんがなかなか自分から勉強しないとお悩みを持つ方は多いと思いますが、来ていただければ自分からどんどんできるような子になるようにサポートしています。
——本日はありがとうございました。
取材協力:ステップアカデミー