【内申点アップに特化した柔軟指導で成績向上】次世代型個別指導塾ネクストワンにインタビュー

沖縄県で9年の実績を持つ「次世代型個別指導教室ネクストワン」。塾長・伊波先生に独自の教育メソッドについてお話をうかがいました。沖縄特有の教育環境に適応した柔軟な指導体制や、内申点アップにフォーカスした戦略など、大手塾とは一線を画す取り組みが注目を集めています。一人で約50名の生徒を指導する中で培われた教育の知見と成功事例に迫ります。

- 伊波 卓海(いは たくみ)先生
- 次世代型個別指導塾ネクストワン塾長。浦添市出身。2016年までコールセンター沖縄(株)の代表取締役社長として事業展開し、40数名の雇用で社会経済へ貢献。教育を通して沖縄県の様々な社会問題を解決したい思いから、2016年10月より学習塾を開業。
——本日はよろしくお願いします。まず最初に塾を開いたきっかけについて教えてください。
よろしくお願いします。学習塾の塾長としての立場で日々業務に取り組んでいます。
前職では、企業向けの営業支援の会社を経営していました。10年ほど前に仕事で中学校の授業見学に関わる機会があり、中学生と交流することがありました。沖縄県には社会問題や経済的課題が多くある中で、将来の社会を担う子どもたちの成長に関わりたいという思いを持っていました。そこで学習塾なら自分にも実現できるのではと考え、2016年に塾を立ち上げ、現在は9年目を迎えています。
——沖縄ではあまり塾が利用されていないのでしょうか?
沖縄は全国的に見ると経済的に豊かな地域が少ないため、塾の月謝も本土と比べて安い傾向にあります。しかし、全国的に見ると通塾率は低くなく、多くの子どもが何らかの塾に通っています。当教室の周辺にも大手フランチャイズの店舗を含め、複数の塾が存在しています。
——それは知りませんでした。教室がある地域についても教えてもらえますか?
当塾はファミリー層が多い地域にあります。周辺には銀行やスーパー、薬局などが立ち並ぶ通り沿いに位置しています。近隣には神森中学校と仲西中学校の2校があり、小学校も半径1〜1.5キロ圏内に3〜4校ほどあります。また、那覇市の繁華街へも近い場所です。
学区の定期テストに合わせた指導
——大手塾もたくさんあるとのことですが、「ここはうちが強い」といった他の塾との違いはありますか?
当塾の最大の特徴は、スタッフを雇わず塾長1人で約50名の生徒を指導している点です。アルバイト講師に任せることなく、一人ひとりに手厚い指導をしています。また、個別指導塾として生徒は希望の時間・曜日を選択でき、休んだ場合も迅速に振替授業を設定できるなど、フットワークの軽さが強みです。
最大の特徴は、固定の時間割を設けず、生徒の直近のテスト対策に合わせて柔軟に授業内容を変更できる点です。たとえば「明日国語のテストがある」と聞けば、予定していた数学の
——学校に特化した対策があるというのは大きな強みですね。沖縄の定期テスト事情とその対策方法を教えてください。
沖縄県の高校入試では内申点が筆記試験と同等に重視されます。以前は定期テストが年5回ありましたが、現在は年3回と少なく、1学期に1回しかありません。その代わりに小テストと単元テストが増加し、ほぼ毎週何らかのテストがある状況となっています。
しかもこれらの小テストや単元テストも内申点に大きく反映されるのです。つまり、定期テストが減っただけで、実質的に評価のポイントは増えているのです。また1回の定期テストの範囲が広がったため、テスト直前の対策だけでは間に合わず、日頃から小テストと単元テストに合わせた学習が必要になっています。
——なるほど。より日頃の勉強が重要になってくるということですね。
当塾では基礎学習を日常的に行いながら、学校の進度より先に進める生徒もいます。テスト直前には、進んでいる生徒も一度立ち止まり、テスト範囲の基本問題に取り組む形で対策しています。生徒たちもこのシステムに慣れ、自分から次のテスト範囲を伝えてくるようになっています。この方法を導入してから内申点アップに顕著な効果が見られています。
授業の進め方と学習環境
——実際の授業はどのように進められていますか? 時間割がないのであれば部活が終わったら生徒が塾に来るのでしょうか?
はい、多くの生徒は部活後の19時ごろに来塾し、一日2時間(休憩10分を含む)で2教科程度を学習します。教室は20席ほどあり、生徒は時間帯によって入れ替わります。問題集と解き進めることを中心に、塾長が巡回しながら質問に対応する形です。受験生は授業後、席が空いていれば過去問演習などの自習も可能としています。
——演習の時間をしっかり取られているのですね。教材や指導内容はどのように決められていますか?
学校の進度に合わせた内容を基本としています。各席にはタブレットが設置されており、eラーニングシステムも活用しています。学校の教科書に準拠した教材を使用し、単元の概要を確認したら問題演習に取り組んでもらい、つまずきがあれば個別にサポートしていきます。eラーニング教材も学校の教材とリンクしているので、テスト内容や学校のワークに類似した問題を扱っているので普段の勉強がテスト対策になっています。
自然に集中できる環境づくり
——生徒の構成はどのようになっていますか?
中学生が大半を占めて、小学生は5〜6年生が数名程度です。小学生は中学受験ではなく、学校の補習や中学準備を目的とする子が中心です。中学受験については専門的な指導が必要なため、専門塾を紹介しています。生徒のほとんどは近隣に住む子どもたちで、徒歩や学校帰りに来る生徒が大半です。
また、特別支援学級に通う生徒も若干名在籍しています。こうした生徒には個々の学習レベルに合わせた指導を行い、中学2年生でも必要に応じて小学4年生の算数から丁寧に学び直すなど、基礎から積み上げる指導を実践しています。このやり方が確実に点数を上げるため好評です。
——塾の雰囲気はどのような感じですか?
静かで集中できる環境を大切にしています。生徒たちは黙々と学習に取り組んでいるので、私語をすると目立ってしまうかもしれません(笑)。
転塾してきた生徒の中には「前の塾がうるさくて集中できなかった」という理由で来る子もいます。かといってピリピリした雰囲気ではありません。厳しく叱るようなこともなくて、自然と学習に集中する空間になっています。イメージとしては図書館のような静かな環境ですね。
保護者対応と教室環境づくり
——保護者とのコミュニケーションや、指導以外の取り組みはありますか?
保護者との面談は固定の回数ではなく、受験生や学習に課題のある生徒を優先して、模試の結果が出た際や希望に応じて随時実施しています。気軽に相談しやすい体制を心がけています。
そのほかには壁面やトイレにもデザイナーに依頼したポスターを掲示し、各教科の勉強法やテスト対策、内申点の仕組みなどを視覚的に理解できるよう工夫しています。
内申点の取り方については主要教科と副教科を分けて解説するなど工夫しています。特に中1生は内申点の仕組みを理解していないため、普段口頭で伝えていることを目で見て確認できるようにしています。授業外でも学びの機会を提供することを意識しています。
特別支援学級の生徒への対応
——先ほど特別支援学級の生徒もいらっしゃるとお聞きしました。特別な配慮が必要な生徒にはどのように対応していますか?
他の塾はどのように対応しているのかはわかりませんが、うちでは特別支援学級に通う生徒も受け入れています。こうした生徒には一般的な内申点対策だけでなく、個々の学習段階に合わせた基礎学習を重視しています。
たとえば、通常クラスでは小テストや単元テストが頻繁にありますが、特別支援学級ではこれらが少ないケースもあるため、より基礎的な学習に焦点を当てています。
——そういった配慮も必要になるのですね。うまく成績を上げた事例はありますか?
はい。実際にあった例として、中学2年生の特別支援学級の生徒に小学4年生の算数を教え、分度器の使い方を初めてマスターした生徒もいます。この生徒は定期テストで従来の30点から70点に大幅に点数を伸ばすことができました。
こうした成功事例は多く、eラーニングを効果的に活用することで、通常では指導に時間がかかりそうな個別指導も効率的に行えています。特別支援の枠内で高校進学を目指す生徒にも、その進路に適した準備をサポートしています。
伸び悩んでいる生徒のための塾
——生徒にとって、どのような塾でありたいと考えていますか?
大手塾とは異なる独自の存在を目指しています。特に成績が伸び悩んでいる生徒や、定期テストの点数は良いが内申点の獲得に課題がある生徒との相性が良いと考えています。当塾は定期テスト対策だけでなく、小テストや単元テストにも臨機応変に対応することで内申点アップに貢献しています。
他塾が席次や順位を前面に出す中、私たちは最終ゴールである高校入試の成功と内申点の獲得を重視し、長期的な視点で生徒をサポートしています。チラシやマーケティングでも「最近、成績が伸び悩んでいる子を持つお母様へ」というキャッチコピーを使用し、成績トップ層ではなく、伸び悩みを感じている生徒層へのアプローチを重視しています。
——塾を探している保護者へのメッセージをお願いします。
高校入試に向けた総合的な準備を重視し、定期テスト対策だけでなく日常の学習習慣づくりから指導しています。小テストや単元テスト対策、学校のワークへの取り組み方、生活スタイルも含めた総合的なサポートを行っています。
志望校の内申点基準に届いていない生徒に特に効果的な指導が可能です。部活動との両立もしやすく、勉強への興味を持ち、自己成長につなげる場として活用してほしいと考えています。
平均より少し下の成績の生徒や、特別支援学級に通う生徒も同じ料金で受け入れています。ひとりひとりの状況に合わせた指導と、eラーニングを活用した効率的な学習方法で、「テストでめちゃくちゃ点数が上がりました」という声をたくさんいただいています。伸び悩んでいる生徒との相性が特に良い塾だと自負していますが、もちろん成績上位の生徒も多数在籍しています。悩んでいる方はぜひご相談ください。
——本日はありがとうございました。
取材協力:次世代型個別指導塾ネクストワン