中学生向け英語塾おすすめ14選｜料金相場・選び方・英検対策まで徹底解説

文部科学省の指導要領改訂により、中学生に求められる英語力は大幅に向上しています。小学校で英語が教科化されたことで、中学校で扱う学習内容も高まってきています。
英語塾に通うご家庭も年々増えており、英検（実用英語技能検定）の取得を高校入試で評価する学校も増加傾向にあります。そのため、今や英語塾選びは保護者にとって欠かせないテーマとなっています。

しかし、英語塾の選択肢は幅広く、お子さまに合った塾を選ぶのは容易ではありません。個別指導と集団授業のどちらが良いのか、料金の安さで選んで良いのか、悩まれたことはありませんか？

この記事では、中学生向け英語塾の選び方とおすすめ塾14選をまとめました。料金だけでなく、お子さまの学習目的と性格に合った塾選びのポイントをわかりやすく解説していきます。

中学生の英語学習環境の変化と塾選びの重要性

学習指導要領改訂と小学校英語教科化がもたらした変化

2020年の学習指導要領改訂により、中学生を取り巻く英語学習環境は大きく変化しました。

小学校で英語が教科化された結果、中学では「基礎の復習」よりも「実践的な表現」や「発信力」が重視されるようになってきています。

中学卒業までに覚えるべき英単語数は、これまでの1,200語から2,200〜2,500語へと約2倍に増加し、これは高校1年生レベルの語彙力に相当します。文部科学省の「英語教育実施状況調査(令和5年度)」によると、中学3年生の半数がCEFR A1レベル(英検3級相当)以上の英語力を身につけています。

また、中学1年生は基本的な英語表現を理解している前提で授業が進められるようになりました。これまで中学1年生で学習していた「This is a pen.」のような基本文型は小学校で習得済みとされ、中学校ではより複雑な文法構造から学習が始まります。

そのため、小学校時代に英語学習の基礎を築けなかったお子さまは、中学入学と同時に大きなハンディキャップを背負うことになります。実際に、中学1年生の一学期から英語に苦手意識を持つお子さまが増えてきているため、早めに準備をしておくと安心です。

英検取得が高校入試に与える影響力

英検取得は高校入試において、これまで以上に重要になってきています。公立高校の中には、英検取得者に対して入試得点の換算や加点として優遇する制度を導入している地域もあります。

英検取得による優遇制度の例

これは、英検2級を取得していれば、英語の学力検査で実際に80点を取ったのと同等の扱いを受けられることを意味します。

私立中学校でも同様の傾向が見られ、多くの学校で英検3級または準2級を内部進学の必須条件として設定しています。特に中高一貫校では、高校進学時に英検準2級以上の取得を求める学校が増えており、中学在学中の英検対策は避けて通れない課題となっています。

中学生の英語塾通塾ニーズの高まり

多くの中学生が英語塾に通う背景には、保護者の不安があります。学校教育だけでは対応しきれない学習内容の増加と、英検取得の重要性の高まりが、英語塾へのニーズを後押ししているのです。

特に注目すべきは、中高生の英検受験者数が年々増える傾向にあることです。これは単に英語力向上を目指すだけでなく、高校入試や大学入試での優遇措置を狙った戦略的な受験が増えていることがうかがえます。

ただし、最初に選んだ塾で満足できず、塾を変更するご家庭も少なくありません。転塾の理由として「成績が上がらない」「子どもに指導方法が合わない」「料金に内容が見合わない」などが多く聞かれます。

英語塾選びでつまずく保護者の共通点

英語塾選びでつまずく保護者の共通点として、以下の傾向が見られます。

適切な英語塾選びは、お子さまの将来の進路に大きな影響を与える重要な決断です。料金や立地だけでなく、学習目的とお子さまの特性を総合的に考慮して選ぶことをおすすめします。

中学生向けおすすめ英語塾14選

中学生向けの英語塾は、英語専門塾から総合学習塾の英語コース、オンライン塾までさまざまな選択肢があります。料金相場は幅広く、指導形態や専門性によって大きく異なります。この章では、英語専門塾、総合学習塾の英語コース、オンライン英語塾、中高一貫校生向け専門塾の4つの塾タイプごとに、おすすめ塾14選の特徴と料金を詳しく紹介していきます。

塾名	塾タイプ	指導形式	入会金	月額料金	主な特徴
トリプレット・イングリッシュ・スクール	英語専門塾	少人数制（6-8名）	33,000円	33,000円〜82,500円	独自の「トリプレット・システム」
ENGLISH-X	英語専門塾	個別（1対1）	55,000円	55,000円	最短3ヶ月で高校英語完結
Liberty English Academy	英語専門塾	集団・オンライン	55,000円	336,000円〜（24回）	グラマーテーブル・成果保証
明光義塾	総合学習塾	個別（1対2-3）	要問合せ	15,400円〜	対話型授業・英検20,403名合格
ECC個別指導塾ベストONE	総合学習塾	個別（1対1/1対2）	22,000円	14,500円〜27,000円	完全担任制・予習型授業
栄光ゼミナール	総合学習塾	少人数グループ	要問合せ	13,200円〜	自習室完備・定期テスト対策
個別教室のトライ	総合学習塾	完全マンツーマン	11,000円	30,690円〜	33万人の講師陣・柔軟対応
スタディサプリ中学講座	オンライン塾	映像授業	0円	2,178円	42,000問以上・圧倒的低価格
河合塾One	オンライン塾	AI個別最適化	0円	2,931円〜	AI分析・5教科学び放題
東進オンライン学校中学部	オンライン塾	映像授業	0円	3,278円	実力講師・確認/月例テスト
駿台中学部	中高一貫校向け	少人数（20名前後）	33,000円	19,800円〜	難関大学受験・先取り学習
SAPIX中学部	中高一貫校向け	少人数	33,000円	28,600円〜	思考力・記述力重視
鉄緑会	中高一貫校向け	少人数（指定校限定）	要問合せ	32,300円〜	東大・京大・医学部特化
平岡塾	中高一貫校向け	少人数（20名以下）	33,000円	22,000円	英語専門・東大合格率80%

英語専門塾 3校

英語専門塾は、英語教育に特化した高い専門性と独自の指導メソッドを持つ塾です。月謝は高めですが、「聞く、話す、読む、書く」の4つの技能をバランスよく伸ばし、英検対策から高校受験まで総合的にサポートします。

トリプレット・イングリッシュ・スクール

独自の「トリプレット・システム」を採用し、英語を日本語に訳さず英語の語順で理解する指導を行います。定期テスト対策・英検対策・受験対策を統合したカリキュラムで、少人数制のきめ細やかな指導を提供します。

対象学年	中学生〜高校生
対応エリア	関東（東京都・神奈川県・千葉県）・関西（大阪府・兵庫県・京都府）
指導形式	少人数制グループレッスン（定員6-8名）
入会金	33,000円
月額	33,000円〜82,500円

ENGLISH-X（イングリッシュエックス）

中学生から高卒生を対象に、最短3ヶ月で高校英語を完結させるカリキュラムを提供しています。塾長によるカウンセリングと個別に応じた指導で、難関大学合格を目指します。

対象学年	中学生〜高卒生
対応エリア	東京都（目黒）
指導形式	個別指導（1対1）
入会金	55,000円
月額	55,000円

Liberty English Academy（リバティイングリッシュアカデミー）

英語ネイティブが感覚的に身につける構造を体系化した独自メソッド「グラマーテーブル」を用いて指導しています。中学生から社会人まで対応し、国内外の難関大学への合格実績が豊富です。

対象学年	中学生〜社会人
対応エリア	東京都（三田）・オンライン全国対応
指導形式	集団授業・オンライン指導・映像授業
入会金	55,000円（コースにより割引あり）
受講料	336,000円（24回）、576,000円（48回）、792,000円（72回）

総合学習塾 4校

総合学習塾は、他教科との連携や効率的に学習を進めたいご家庭に適しています。英語専門塾ほどの専門性はありませんが、定期テスト対策や高校受験対策に強みがあります。

個別指導の明光義塾

個別指導のパイオニアとして長年培った指導ノウハウで、お子さま自らが考える力を育てます。全国の学校データに基づく定期テスト対策と最新の試験情報による受験対策が強みです。

対象学年	小学生〜高校生
対応エリア	全国（1,700教室以上）
指導形式	個別指導（1対2-3）
入会金	要問い合わせ
月額	15,400円〜

ECCの個別指導塾ベストONE

50年以上の英語教育実績を持つECCグループの個別指導塾です。完全担任制で講師が年間を通して責任をもって指導し、予習型授業で効率的な学習サイクルが実現されています。定期テスト・受験・英検対策にも対応しています。

対象学年	小学生〜高校生
対応エリア	全国（首都圏・関西・中部など）
指導形式	個別指導（1対1または1対2）
入会金	22,000円
月額	14,500円〜27,000円

栄光ゼミナール

参考：栄光ゼミナール公式サイト(https://www.eikoh.co.jp/)

少人数制グループ指導により、講師の目が一人ひとりにしっかりと行き届く指導を実現しています。定期テスト対策に強く、高校受験実績が豊富です。自習室完備で充実した学習環境を整えています。

対象学年	小学生〜高校生
対応エリア	全国（首都圏を中心に約400教室）
指導形式	少人数制グループ指導
入会金	要問い合わせ
月額	13,200円〜

個別教室のトライ

厳選された講師による完全マンツーマン授業で、一人ひとりの理解度に合わせた指導を実施しています。教育プランナーによる、計画から進路相談まで徹底したサポート体制が整っています。

対象学年	小学生〜高校生
対応エリア	全国（600教室以上）
指導形式	完全マンツーマン（1対1）
入会金	11,000円
月額	30,690円〜

オンライン塾 3校

オンライン英語塾は、通塾時間を節約でき、全国どこからでも質の高い指導を受けられるのが特徴です。個別指導の料金も通塾型より比較的抑えられる傾向があります。

スタディサプリ中学講座

参考：スタディサプリ中学講座サイト(https://studysapuri.jp/course/junior/

厳選講師による映像授業と豊富な演習問題で、定期テスト対策から高校受験まで対応しています。スマホ・タブレットでいつでもどこでも、全教科学習できます。

対象学年	中学生
対応エリア	オンライン全国対応
指導形式	映像授業・オンライン学習
入会金	無料
月額	2,178円

河合塾One

参考：河合塾ONE公式サイト(https://www.kawaijukuone.co.jp/)

AIが学習状況を分析し、一人ひとりに合わせた問題を提供しています。河合塾の指導ノウハウを活かした映像授業で、スマホ・タブレット・PCから5教科を定額で学び放題です。

対象学年	中学生〜高校生
対応エリア	オンライン全国対応
指導形式	AI個別最適化学習・オンライン
入会金	無料
月額	2,931円〜

東進オンライン学校中学部

参考：東進オンライン学校中学部公式サイト(https://www.toshin-online.com/chugaku/chu_index.php)

東進と四谷大塚の実力講師によるわかりやすい映像授業を提供しています。教科書準拠の定期テスト対策と確認テスト・月例テストで着実な学力向上をサポートします。

対象学年	中学生
対応エリア	オンライン全国対応
指導形式	映像授業・オンライン学習
入会金	無料
月額	3,278円

中高一貫校生向け専門塾 4校

中高一貫校は、学習の進度が速いため、一般的な塾では対応が難しいことがあります。中高一貫校生向け専門塾では、各校のカリキュラムに対応した指導が受けられます。

駿台中学部（大学受験コース）

参考：駿台中学部公式サイト(https://jr.sundai-net.jp/)

中高一貫校生を対象に、難関大学現役合格を目指すコースです。国公立私立中高一貫校の上位校生徒が多く在籍し、早期から大学受験を見据えた指導を実施します。

対象学年	中高一貫校生
対応エリア	首都圏・関西（お茶の水・池袋・横浜・大阪など）
指導形式	少人数制授業（1クラス20名前後）
入会金	33,000円
月額	19,800円〜

SAPIX中学部

参考：SAPIX中学部公式サイト(https://www.sapix.co.jp/)

量より質の学習を重視し、思考力と記述力を養う指導法が特徴です。首都圏の難関高校・難関大学への合格実績はトップクラスで、中高一貫校の内部進学や外部受験にも対応しています。

対象学年	中高一貫校生
対応エリア	首都圏（東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県に22校舎）
指導形式	少人数制授業
入会金	33,000円
月額	28,600円〜

鉄緑会

参考：鉄緑会公式サイト(https://www.tetsuryokukai.co.jp/)

指定された難関中高一貫校の生徒のみが入塾できる特別な塾です。東大・京大・国公立医学部受験に特化し、6年間一貫のカリキュラムで最高峰の学力を養成します。

対象学年	中高一貫校生（指定校限定）
対応エリア	東京都（代々木・渋谷区に本部校舎）
指導形式	少人数制授業
入会金	要問い合わせ
月額	32,300円〜（2025年度、2科目の場合）

平岡塾

参考：平岡塾公式サイト(https://www.hiraokajuku.co.jp/)

1965年創立の英語専門塾です。ネイティブ講師による本格的な指導で、中高一貫校生の英語力を徹底的に鍛えます。東大合格率80%以上という驚異的な実績を誇ります。

対象学年	中高一貫校生
対応エリア	東京都（渋谷）
指導形式	少人数制授業（1クラス20名以下）
入会金	33,000円
月額	22,000円

英語塾の料金相場と費用対効果の見極め方

英語塾の料金は、指導のスタイルや塾の専門性によって大きく変わります。しかし、高額な塾が必ずしも効果的というわけではなく、費用だけでは判断できないポイントも多くあります。この章では、それぞれの英語塾の料金相場をわかりやすくまとめました。さらに、費用対効果を最大化する塾選びのポイントもあわせて解説します。

指導形態別の料金相場をチェック

英語塾の費用は指導形態によって大きく異なります。ここでは、集団指導、個別指導、英語専門塾、オンライン英語塾の4つに分けて、それぞれの特徴と料金の目安を詳しく見ていきましょう。

指導形態	月額相場	年間費用（週1回）	特徴
集団指導	8,000円〜15,000円	約10万円〜18万円	仲間と切磋琢磨しながら学習できる
個別指導（1対2以上）	12,000円〜25,000円	約14万円〜30万円	一人ひとりのペースに合わせた指導
個別指導（マンツーマン）	25,000円以上	約30万円以上	完全1対1の徹底指導
英語専門塾	30,000円〜60,000円	約36万円〜72万円	独自メソッドや4技能指導が充実
オンライン英語塾	10,000円〜20,000円	約12万円〜24万円	通塾時間ゼロでコスパに優れる

料金が安い英語塾を選ぶ際の注意点

月額1万円以下の英語塾は家計にやさしく魅力的に見えますが、料金の安さだけで選ぶと後悔してしまうことも少なくありません。安い料金設定には理由があり、サービス内容や追加費用などを事前に確認しておくことが大切です。ここでは、料金が安い塾を検討する際にチェックすべきポイントを紹介します。

英語塾の料金体系と追加費用

英語塾では、月謝以外にもさまざまな費用がかかります。基本料金だけで判断すると、実際の負担額が想定より大きくなることもあります。ここでは、月謝以外に確認すべき追加費用について詳しく解説します。

入会時に発生するおもな費用

費用項目	金額の目安	備考
入会金	15,000円〜30,000円	初回のみ
教材費	年間10,000円〜20,000円	学年が上がるたびに発生する場合あり
管理費・設備費	月額1,000円〜2,000円	毎月の月謝に加算されることが多い

入会金は初回のみですが、教材費は学年が上がるたびに発生する場合があります。また、管理費や設備費は毎月の月謝に加算されることが多いため、年間で考えると意外と大きな出費になることもあるので事前にチェックしておきましょう。

季節講習や追加授業の費用

定期テスト前の追加授業や夏期・冬期講習は別料金となることが一般的です。これらの費用は、年間を通して見ると、基本料金の1.5倍〜2倍になることも珍しくありません。

オプション費用

塾によっては、以下のようなオプション費用がかかる場合があります。

オプション項目	金額の目安	対象
講師指名料	月額2,000円〜5,000円	個別指導で人気講師を指名する場合
振替授業料	1回500円〜1,000円	個別指導の場合
クラス編成テスト代	3,000円〜5,000円	集団指導の場合
模擬試験代	1回3,000円〜5,000円	受験対策コースなど

塾を比較検討する際は、月謝だけでなく、これらの追加費用を含めた年間総額で比較することが大切です。入塾前に、追加費用の有無と金額を必ず確認しておきましょう。

費用対効果を最大化する塾選びのポイント

塾選びで大切なのは、料金の安さではなく、お子さまの目標達成に応じた塾を選ぶことです。ここでは、限られた予算の中で最大の学習効果を引き出すためのポイントを紹介します。

適切な料金設定の塾を選ぶことで、お子さまの英語力向上と家計のバランスを両立できます。料金だけでなく、指導内容や成果の測定方法も含め総合的に判断し、お子さまにぴったりの塾を見つけましょう。

中学生の目的別英語塾の選び方

中学生の英語学習には、定期テスト対策、高校受験準備、英検取得、中高一貫校のカリキュラム対応など、さまざまな目的があります。目的に応じて最適な塾の特徴は大きく異なるため、お子さまの学習目標を明確にした上で塾を選ぶことが大切です。この章では、4つの主要な学習目的ごとに、効果的な塾選びのポイントと具体的な選択基準を詳しく解説します。

定期テスト対策の塾選び

学校の定期テストで高得点を目指す場合は、学校の授業進度に合わせた指導を行う塾を選ぶことがポイントです。使用している教科書に対応したカリキュラムを持つ塾が特に効果的です。

定期テスト対策に強い塾の特徴

• 学校別の過去問分析を実施している
• 各中学校の出題傾向や頻出問題を把握している
• テスト前の集中講座や補習授業を実施している

定期テスト対策塾の料金相場

項目	金額
月額料金	15,000円〜25,000円
年間総費用目安	約18万円〜30万円（追加授業・教材費含む）

定期テスト対策中心の塾は比較的リーズナブルですが、テスト前の追加授業や教材費が別途必要な場合もあるため、年間の総費用を事前に確認しておきましょう。

高校受験対策の塾選び

高校受験を控えた中学3年生や、早期から受験準備を始めたい場合は、受験指導の実績と専門性を重視して塾を選ぶことが大切です。都道府県別の入試傾向を熟知し、志望校のレベルに応じた指導を提供できる塾を選びましょう。

高校受験対策に強い塾の特徴

• 志望校や地域の上位校の合格実績が豊富
• 模擬試験を定期的に実施し、成績分析を行っている
• 現在の実力を把握し、志望校合格に向けた具体的な学習計画を立てられる

高校受験対策塾の料金相場

項目	金額
月額料金	25,000円〜45,000円
年間総費用目安	約50万円〜80万円（季節講習費含む）

受験対策塾の料金は指導の専門性に応じて高めですが、夏期講習や冬期講習などの季節講習費も含めた年間総額で検討することが大切です。

英検対策の塾選び

英検は4技能（読む・聞く・話す・書くの4技能）を評価する試験のため、従来の文法中心の指導では十分な対策ができません。英検取得を大きな目的とする場合は、英検対策に特化したカリキュラムと指導ノウハウを持つ塾を選ぶことが効果的です。

英検対策に強い塾の特徴

• 各級の出題傾向を熟知している（英検3級から準1級まで対応）
• 級ごとに異なる語彙レベルと出題形式に対応した指導ができる
• 2次試験の面接対策を実際の試験形式に沿って繰り返し練習できる

英検対策塾の料金相場

項目	金額
月額料金	20,000円〜40,000円
短期集中コース	50,000円〜100,000円（検定直前対策）

英検対策塾の料金は専門性の高さを反映して料金が高めの傾向です。短期集中コースや検定直前対策講座を利用することで、効率的に合格を目指すこともできます。合格保証制度を設けている塾もあるため、確実な合格を求める場合は検討してみましょう。

英検対策重視で塾を選びたい方向けに、下記の記事で英検対策に強い塾のみを厳選して紹介しています。ぜひ参考にしてください。

中高一貫校生の塾選び

中高一貫校に通うお子さまの場合は、学校独自のカリキュラムや進度に対応できる塾を選ぶことが重要です。多くの中高一貫校では、公立中学校よりも早いペースで授業が進み、使用する教材も異なるため、一般的な塾では十分な対応ができない場合もあります。

中高一貫校に強い塾の特徴

• 学校のカリキュラムに精通している
• 独自の教科書や副教材に対応した指導ができる
• 英検対策も同時に行える（内部進学の条件として求められる学校が多いため）

中高一貫校生向け塾の料金相場

項目	金額
月額料金	30,000円〜50,000円
年間総費用目安	約36万円〜60万円

中高一貫校生向けの専門指導は料金が高めですが、6年間を通じた長期的な学習計画に基づく指導を受けられるため、費用対効果は高いと言えます。

目的に応じた塾選びを行うことで、お子さまの英語力を効率的に伸ばすことができます。まずは学習目標を明確にし、それに合った塾の特徴を理解した上で、体験授業を通して実際の指導内容を確認しましょう。

個別指導・集団授業・オンライン塾の選び方

英語塾の指導スタイルは、大きく個別指導、集団授業、オンライン塾の3つに分けられます。それぞれに明確な特徴があり、お子さまの性格や学習状況によって最適な形は異なります。この章では、各指導形態の教育的メリット・デメリットをわかりやすく整理し、具体的な判断基準をご紹介します。

個別指導が向いているお子さまの特徴

個別指導の英語塾の最大の特徴は、「一人ひとりの学習ペースや理解度に合わせた指導を受けられる」点です。特に英語に苦手意識を持つ中学生や、基礎から丁寧に学び直したいお子さまには効果的といえるでしょう。

個別指導が特におすすめなお子さま

• 英語の基礎に不安がある（アルファベットの読み書きや小学校の内容に抜けがある）
• わからない部分をその場で質問したい
• 学習障害や注意欠陥多動性障害（ADHD）などの特性がある
• 人前で発言することに抵抗がある、間違いを恐れる傾向がある
• 中高一貫校に通っており学校の進度が特殊

個別指導なら、理解度に合わせて基礎から積み上げていくことができ、他の生徒の目を気にすることなく、自分のペースで学習を進められます。

集団授業が向いているお子さまの特徴

集団授業の英語塾の特徴は、「同じ学年のお子さまたちと一緒に学ぶことで生まれる競争意識や協調性を活かせる」点です。仲間と切磋琢磨しながら学習することで、モチベーションを高く保てるお子さまに向いています。

集団授業が特に適しているお子さま

• 仲間と一緒に頑張ることでモチベーションが上がる
• 英語でのコミュニケーション練習を豊富に行いたい（ペアワークやグループディスカッション、プレゼンテーションなど）
• 競争環境で自分の実力を高めたい

オンライン塾が向いているお子さま

オンライン英語塾は、インターネット環境があればどこでも受講できる利便性が大きな魅力です。通塾時間を省けるので、効率的に学習時間を確保できます。

オンライン塾が特に向いているお子さま

• 自主学習の習慣が身についている（ある程度の学習習慣がある中学2年生以上に適している）
• 近くに良質な英語塾がない地域に住んでいる
• 部活動や習い事で通塾時間が確保できない
• 録画機能を活用して繰り返し復習したい

複数の指導形態を組み合わせる

実際の塾選びでは、一つの指導形態にこだわる必要はありません。お子さまの学習状況や目標に応じて、複数の指導形態を組み合わせることで、より効果的な英語学習が可能になります。

効果的な組み合わせの例

指導形態の選択は、お子さまの性格、学習状況、ご家庭の事情を総合的に見て決めることが大切です。体験授業を活用して実際の指導を確認し、お子さまが継続して学習できる環境を選択しましょう。

英語塾選びで失敗しないためのチェックポイント

英語塾に入ってからお子さまに合わないと感じ、塾を変えるケースも少なくありません。このような失敗を避けるには、入塾前の見極めが大切です。この章では、入塾前に確認しておきたい 5つのチェックポイントについて、わかりやすく解説します。

体験授業で相性やスキルを見極める

体験授業は塾選びの最も大切な判断材料となります。以下のポイントを確認しましょう。

• 英語の4技能（読む・聞く・話す・書く）をバランスよく指導できる
• 文法説明に偏らず、実際に英語を使う場面を想定した指導ができる
• 英検対策の経験が豊富で、各級の出題傾向と対策方法を熟知している
• 説明がわかりやすく、専門用語を多用せずに中学生にも理解しやすい言葉で指導している
• 間違いを指摘する際に、なぜ間違いなのかを論理的に説明できる
• お子さまのモチベーションを維持するための工夫がある

成果の測定方法と報告体制

英語学習の成果は目に見えにくいため、塾がどのような方法で学習進捗を測定し、保護者に伝えるかも大切です。信頼できる英語塾では、定期的な確認テストや模擬試験を実施し、客観的なデータに基づいてお子さまの成長を可視化します。

効果的な成果測定システムの特徴

• 月1回以上の定期テストを実施している（単語テスト、文法確認テスト、リスニングテストなど）
• 複数の角度から英語力を評価し、弱点を明確にしている
• 英検の過去問を活用した実力テストを定期的に実施し、目標級への到達度を測定している

保護者への報告体制

月1回の学習報告書、年3回の面談、緊急時の連絡体制など、保護者が安心してお子さまを任せられる仕組みが整っているかを確認しましょう。特に個別指導の場合は、毎回の授業内容と宿題の取り組み状況を丁寧に共有してくれる塾を選ぶことをおすすめします。

継続しやすい環境かどうか

中学生の英語学習において、「続けやすいか」は成果につながる最も大切な要素です。どんなに優秀な講師がいても、お子さまが継続して通えない環境では意味がありません。

通塾の利便性

自宅や学校からの距離、最寄り駅からのアクセス、授業時間帯が部活動や他の習い事と両立できるかを慎重に検討しましょう。中学生の場合、片道30分以内の通塾時間が理想的です。

塾内の雰囲気

体験授業の際は、他の生徒たちの学習態度、講師と生徒の関係性、教室の清潔さや設備の充実度も確認しておくとよいでしょう。特に集団授業の場合は、クラスメイトとの相性や競争環境がお子さまに合っているかも大切です。

宿題の量と難易度

宿題の量と難易度が適切かどうかも継続性に関わる大切な要素です。宿題が多すぎると、他教科の学習に支障をきたし、結果的に総合的な学力低下を招くこともあります。お子さまの負担になりすぎず、無理なく続けられる量か確認しておきましょう。

学習目標と指導方針の一致

お子さまの学習目標と塾の指導方針が一致していないと学習の成果は出にくくなります。英検取得を重視するのか、定期テスト対策を優先するのか、高校受験対策に重点を置くのかを明確にし、塾の得意分野と照らし合わせるようにしましょう。

目標が明確でない場合は、体験授業の際に塾側からお子さまに合った学習プランを提案してもらうのもおすすめです。塾を変える主な理由の一つに「成績が上がらない」ということがありますが、これは学習目標と指導方針がずれているケースが多いです。

料金体系と契約内容

料金体系の透明性

月謝の他に、教材費、設備費、季節講習費などの追加費用がかかる場合があります。事前に、年間の総費用を把握し、後から追加費用がかかって家計を圧迫することがないよう、契約書の内容も慎重に確認しておきましょう。

退塾時の手続き

退塾時の手続きや返金規定についても事前に確認しておくことをおすすめします。万が一の場合に備えて、スムーズに退塾できる仕組みが整っているかを把握しておくと安心です。

中学生の英語塾選びでよくある質問

英語だけ塾に通わせるのはありですか？他の教科とのバランスが心配です

お子さまの学力状況によって判断が異なります。英語だけが特に苦手な場合や英検取得などの明確な目標がある場合は、英語専門塾へ通うのは効果的です。一方、複数教科に課題がある場合は、5教科をバランスよく学べる総合学習塾を選ぶ方が効率的です。

英語専門塾が適しているケース： 英語以外は比較的得意、英検準2級以上の取得を目指す、海外留学や難関大学進学を視野に入れている

総合学習塾が適しているケース： 複数教科に不安がある、定期テスト対策を効率的に行いたい、通塾時間や費用を抑えたい

成績が上がるまでにどのくらいの期間がかかりますか？

学習の目的と現在の実力によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

学習目的	期間の目安	条件
定期テスト対策	3〜6ヶ月で20〜30点向上	週1〜2回通塾、宿題をしっかりこなすことが前提
英検対策	3級：3〜6ヶ月 準2級：6〜12ヶ月 2級：12ヶ月以上	現在の実力により変動
高校受験対策	中1・中2から：1〜2年 中3から：6〜12ヶ月	志望校のレベルにより変動

英語は積み重ねの教科のため、すぐに成果が出にくい特性があります。信頼できる塾では定期的な小テストや模擬試験で進捗状況を可視化し、「少しずつ力がついている」ことを実感できる仕組みを整えています。

3ヶ月通塾しても全く変化が見られない場合は、塾との面談で学習方法の見直しや、場合によっては転塾も検討しましょう。

英語専門塾と総合学習塾の英語コース、どちらが効果的ですか？

それぞれに強みがあり、効果はお子さまの学習目的や目標によって変わります。

塾の種類	強み	適しているケース
英語専門塾	・英語指導に特化した深い専門知識・英検対策や難関校受験に強い・4技能をバランスよく指導 ・高い合格実績	・英検準1級以上など高度な資格取得を目指す・難関大学受験を見据えた英語力が必要・留学準備をしたい ・英語だけが極端に苦手
総合学習塾	・5教科をまとめて効率よく学習できる・定期テスト対策が充実・学校の進度に合わせた指導 ・比較的リーズナブルな料金	・複数教科に不安がある・高校受験で内申点を重視する・通塾の時間と費用を効率化したい ・英検は3級〜準2級で十分

最近では総合学習塾でも英語特化コースを設けているところが増えており、英語教育の実績を活かした専門的な指導が受けられます。

英検対策は英語塾と英会話スクール、どちらが良いですか？

英検3級まで

• 英語塾・英会話スクールどちらでも対応可能
• 短期間で効率よく合格を目指すなら、英検対策に特化したカリキュラムを持つ英語塾が有利

英検準2級〜2級

• 文法・長文読解・英作文の比重が高まるため、学術的な指導が充実している英語塾が適切
• 英会話スクールだけでは対策が不十分になる可能性あり
• おすすめ： 英語塾＋英会話スクール（スピーキング対策）の併用

英検準1級以上

• 高度な語彙力、複雑な文法理解、ネイティブレベルのリスニング・スピーキング力が必要
• 難関校受験実績のある英語専門塾を選びましょう

英語塾 vs 英会話スクール比較

英語塾で文法・読解の基礎を固めつつ、2次試験前に短期集中で英会話スクールを追加する方法も効果的です。

項目	英語塾	英会話スクール
強み	文法・読解・英作文の学術的指導	スピーキング・リスニングの実践訓練
講師	日本人講師（受験・英検に精通）	ネイティブ講師（発音・会話重視）
対策内容	筆記試験・2次試験の両方	主に2次試験（面接）対策

英検対策は英語塾と英会話スクール、どちらが良いですか？

目指す英検の級によって最適な選択が異なります。

英語塾で文法・読解の基礎を固めつつ、2次試験前に短期集中で英会話スクールを追加する方法も効果的です。

部活動と英語塾の両立は可能ですか？

適切な塾と無理のない学習計画を選べば、十分に両立できます。

両立を成功させるポイント

• 振替授業制度がある塾を選ぶ
• 自宅や学校から近い塾（片道30分以内）
• オンライン塾で移動時間をゼロに
• 週1回の通塾＋自宅学習で成果が出せる塾

部活動が忙しいお子さまにおすすめの塾タイプ

個別指導塾
都合の良い時間に予約でき、振替授業にも対応しているため、部活動の予定に合わせて柔軟にスケジュール調整が可能です。試合や大会で忙しい時期でも学習を継続できます。

オンライン塾
通塾時間がゼロなので、部活動で疲れていても自宅で効率的に学習できます。録画機能を活用すれば、好きな時間に繰り返し復習が可能です。移動時間を節約できる分、部活動と勉強の両立がしやすくなります。

時間管理のコツ
部活動のオフシーズン（冬季など）に集中的に学習を進める、週末に2コマまとめて受講する、通学時間や部活動前の隙間時間を単語学習に活用するなど、工夫次第で効率的な両立が可能です。

まとめ：お子さまにぴったりの英語塾を見つけるために

中学生の英語学習環境は大きく変化し、英語塾選びの大切さがこれまで以上に高まっています。料金相場は幅広く、選択肢は多様です。しかし、最も重要なのは料金ではなく、お子さまの学習目的と性格に合った塾を選ぶことです。

個別指導は英語に苦手意識を持つお子さまや、基礎から丁寧に学び直したいお子さまに適しています。一方、集団授業は仲間と一緒に学習することでモチベーションを維持できるお子さまに向いています。

中高一貫校生は学校の進度に合わせた専門的なカリキュラムを持つ塾を、英検対策を重視する場合は、4技能指導に強い塾を選ぶとよいでしょう。定期テスト対策中心なら学校準拠の教材を使用する塾、高校受験対策を重視するのであれば、志望校の出題傾向に精通した塾を選ぶことがポイントです。

まずは、気になる塾の体験授業を受けてみましょう。講師との相性や指導方針を確認することが失敗しない塾選びの第一歩です。お子さまが「この先生なら頑張れそう」と感じられる環境こそが、英語力を伸ばすための最短ルートとなるでしょう。

※本記事に掲載している情報は記事執筆時点のものです。料金・キャンペーンなどの最新情報は各教室にお問い合わせください。