総合型選抜とはどんな入試制度? 実施時期や内容・推薦入試との違いを徹底解説

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総合型選抜とはどんな入試制度? 実施時期や内容・推薦入試との違いを徹底解説

公開日:2021年04月13日  更新日:2021年04月16日
総合型選抜とはどんな入試制度? 実施時期や内容・ 推薦入試との違いを徹底解説

「総合型選抜」とは、従来のAO入試を改め、各大学で徐々に導入されている新しい入試方式のことです。

この記事では総合型選抜の時期や試験内容・対策方法を解説します。

新しく始まる大学入試制度の1つ

「総合型選抜」とは、国公立大学や私立大学の入学試験で「AO入試」と呼ばれていた制度の入試内容が変わったものです。

2020年度に文部科学省の入試改革によって、大学入試の方式が「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」という新しい制度に改められました。「AO入試」が「総合型選抜」へと名称変更をしたのは、書類や面接のみで選考していた従来のAO入試の方式に、学力評価が義務付けられるようになったためです。

総合型選抜では「学習意欲」と「学ぶことへの目的意識」が重要視されており、試験内容は面接や論文、プレゼンテーションが一般的。また、出願時は志望理由や自己アピールを記入するエントリーシートや事前課題の提出などが必要です。とくに国公立大や難関私大の1次試験は書類審査が一般的なので、入念な準備が必要といえるでしょう。

新しく始まる大学入試制度の1つ

面接や小論文などで時間をかけて選抜する

総合型選抜の特徴は、面接や小論文・ディスカッションやプレゼンテーションなどが入試内容に盛り込まれており、大学側が時間をかけて選抜を行うという点です。

入試の実施時期は早ければ夏頃から始まるため、合格すれば一般入試より早く受験が終わりますが、その分早いうちから小論文の添削や面接対策をする必要があります。

また、多くの大学において総合型選抜は「専願制」であり、併願受験ができないのが基本となっています。そのため、総合型選抜で不合格だった場合を想定し、一般入試に向けた受験勉強はもちろん、併願可能な大学を見つけておくといった事前対応も重要になります。

面接や小論文などで時間をかけて選抜する

一般選抜や推薦選抜との違いは?

学力だけでなく、総合的に合否を判断する

総合型選抜と一般選抜の違いですが、総合型選抜では学力だけでなく受験者の人物像が合否に関わります。

課外活動の実績や小論文、面接などを通して見受けられる人物評価が、大学・学部の求める人物像(アドミッション・ポリシー)と合致していることが重要です。今後はAIなどの技術革新により、企業や大学においても予測困難な時代をも生き抜くことができる人材を求めている傾向がある、と言われています。

実際、文部科学省は『学力の3要素』(1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)を育成・評価することが重要であるとしており、センター試験や一般入試などの問題さえ解ければ合格可能であった従来の一般選抜が見直されつつあります。

参考:文部科学省「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告の改正について(通知)

学力だけでなく、総合的に合否を判断する

学校の推薦がいらない

総合型選抜と推薦型選抜の違いは、学校からの推薦が必要かどうかと、入試の実施期間です。

推薦型選抜は学校から推薦をもらう必要があり、高校内の評定平均や学業以外の実績が求められます。大学側が受験生の評価をしやすくなる分、入試期間が出願から合格発表まで約1ヵ月程度と短期で、11月頃に集中的に実施されます。

一方で総合型選抜は、評定平均や学業以外の実績に加えて各大学のアドミッションポリシーに沿って評価されるため、選考に時間がかかります。そのため、入試の実施は9月から翌年2月が一般的とされています。

総合型選抜は大きな実績がなくても人物像や小論文が重視されるので、高校での成績があまり好ましくない人におすすめです。

逆に、評定平均が高かったり、部活や生徒会などの活動実績があるといった理由などで学校から推薦がもらえそうであれば、推薦型選抜を受けたほうが合格に近づくでしょう。

学校の推薦がいらない

総合型選抜に受かるにはどんな対策が必要?

念入りな志望校研究を行う

総合型選抜は基本的に書類選考から始まるため、志望理由書に書く自己PRや志望理由を事前に練っておかなければなりません。とくに志望理由は、大学や学部・学科が提示する人物像に適しているかどうかを見られるため、入学したい理由や目的を明確にしておく必要があります。

また、試験各大学によって異なるため、小論文やプレゼンテーションの有無、面接は個別実施か集団実施かなど、志望大学の特徴を調べ事前に対策する必要もあります。

2020年度からは文部科学省の方針を受け、学力面も評価の対象とする大学が増加傾向にあるため、学力試験の有無もしっかりと確認しましょう。

念入りな志望校研究を行う

受験勉強は怠らない

総合型選抜では、小論文や面接対策など学力試験以外の対策だけでなく、合格するまで受験勉強もしっかり行う必要があります。2021年度から総合型選抜でも学力をより重視するよう義務付けられことにより、個別学力試験の実施や「大学入試共通テスト」の点数を合否判定の対象にする大学がでてきたためです。

したがって、合格のために学習することはもちろん、早いうちから志望大学の受験内容や難易度を調べ、問題集や参考書を購入して学習することも大切なポイントとなります。

受験勉強は怠らない

面接や小論文対策もしっかり行う

総合型選抜を受ける場合は、受験勉強に加え面接対策と小論文対策もしっかり行う必要がありますが、これらは独学での対応が難しい傾向にあります。なぜなら、面接はロールプレイを伴う練習、小論文は実際に書いたものを誰かに添削してもらうことで実力が伸びていくためです。

したがって、学校の先生に指導や対策をお願いしたり、可能であれば面接や小論文対策を実施している塾や予備校に通ったりするのがおすすめです。

塾や予備校は総合型選抜に強いところを選ぶことで、本番さながらの面接練習や添削つきの小論文対策などを経験することができます。単なる答え方や書き方だけでなく、自分の人物像を100%アピールするために必要なポイントがわかり、合格に近づきやすくなるはずです。

面接や小論文対策もしっかり行う

まとめ

総合型選抜は、学力のほかに大学が求める人物像、表現力、思考力など多面的な評価で合否が決まるため、準備すべきことは一般選抜より多くなるでしょう。

したがって、総合型選抜を受けるなら「どうしても志望大学に入りたい」という確固たる意思が大事になります。対策すべきことが多いため、総合型選抜を受験する可能性のある人は、早い段階で志望校を絞り、受験内容や対策を入念に調べ、合格に向けて計画的に取り組んでください。

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